
自分で使えるアプローチの手段が多いほど有利となります。状況に合わせて、その選択肢が増えるからです。プロは最低でも3~5つの方法が頭に浮かぶと言われていて、トッププロになれば7種類以上の中から打ち方を選んでいると言われているんですよ。
アプローチの種類
グリーン周りからのアプローチには、いろいろな種類があります。代表的なものに、上げて止める「チップショット」、上げて転がす「チップ&ラン」、転がして寄せる「ランニングアプローチ」があります。
上級者になればなるほど、打ち方の種類も増え、状況に合わせて使い分けているのです。例えば、グリーン下がりのラインであれば、あまり転がらない打ち方、高い砲台グリーンなどでは手前のエッジに当ててチップ&ランなどです。
自分の得意なショットを極める
上級者であれば、様々なショットを打ち分けることができますが、それは、どのショットも練習して、精度を上げているからです。いきなりコースに出て、見よう見まねでやって一度うまくいったところで、そうそう続きません。
人それぞれ簡単と思うショットや打ちやすいショットは異なります。いくら自分よりうまい人のアドバイスだからといって、必ずしも自分に当てはまるとは限りません。まずは自分の得意なショットを極めることが重要です。
意志の弱さに負けない
自分より技術が上の人や地位の高い人からアドバイスされると、なかなかあからさまに無視できないものですよね。
しかし、そのアドバイスが必ずしも自分に当てはまるとは限りません。当たり障りのないように聞き流すことが大切です。
とはいえ、一度あれこれ言われると、どうしても気になってしまうのではないでしょうか。頭ではわかっていても、他人の言葉や自分の見たものに引っ張られてしまうのが「意志の弱さ」です。
これまでしてきたことに自信を持って、もっと自分を信じてみましょう。
上級者のアドバイスがうまくいかない理由
上級者は自分が初心者だった頃に一番打ちやすかった方法をアドバイスします。本人にとっては打ちやすく、相手にとっても同じだと思い込んで説明します。
初級者は、自分のやり方、感じ方とは異なることをアドバイスされて、今一つピンとこないものの、上級者の意見なので耳を傾けて理解に努めます。
そして、アドバイス通りに実戦で初めて試みますが、練習の裏付けもないため、カラダは思ったように動かず、ほぼ間違いなくミスショットとなってしまうのです。みなさん、思い当たるふしはありませんか?
上級者はどの打ち方も練習し、精度を上げて、自信を持って実戦でも使っているため、ミスが少なくうまくいくのです。
我を貫く姿勢が大切
ラウンド中に他人にアドバイスされたとき、丁寧に聞き流す技術を持っておくと便利です。上司や先輩などに言われて、あからさまに無視するわけにもいかないのも事実。
とりあえず自分の方法でやってみて、「やはり、おっしゃる通りうまくいきませんでした。次までに練習してきます」などと、さらっと流せるようにしておきましょう。
ただし、それだけではいけません。問題なのは、カラダがアドバイスを気にしたままでは自分のショットが打てないことです。
聞いてしまうとどうしても頭から離れなくなる人は、アドバイスされているときにゴルフ以外のことを考え、なるべく頭に入らないようにしておきましょう。
コースでは自分を貫くことが大切。本当にうまい人は、細かいアドバイスなどしないものですよ。
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