
「今日は絶好調。このままいけば・・・」などと思った瞬間からガタガタとスコアが崩れていった、なんて経験ありませんか。
メンタルの罠
自分の好調なスコアを気にせずラウンドしていれば、自己ベストを更新できたはずだったのに、気づいてしまったがゆえに、余計な心理が働いてしまったためにいつものスコアに戻ってしまった、ということはよくある話ですよね。
マイナスに働いてしまう心理は以下の2種類です。
- 慎重タイプ
- ポジティブタイプ
慎重タイプは、ミスをしないようにと慎重になればなるほど、普段のプレーとはかけ離れたショットを頭に描いてしまいます。それを実現しようとした結果、カラダが力みミスにつながるのです。
もう一つは正反対のパターンであるポジティブタイプ。さらに上を目指そうとするので、一見よさそうに見えるのですが、このポジティブな態度が力みにつながってしまうのです。
「攻め」と「守り」の心理
何事もポジティブに考えることは大切です。とはいえ、ときに実力以上のものを望んでしまうこともあります。
「よし行ける」「ここがチャンス」と思った瞬間に、すでに平常心を失っています。同様に「飛ばしてやろう」「いいところを見せてやろう」などという「欲」も生まれてしまうでしょう。そうなると力んで余計な力が入ってしまうためミスショットにつながってしまうのです。
逆に守りに入ったときも同じです。「ここを大切に」「安全に行こう」などと考えてしまうのも、平常心ではないからなのです。そうなると逆に緊張でカラダがこわばり、動きが小さくなってしまうためこちらもミスショットにつながってしまいます。
ミスショットを思い出す
このような状況における一番単純な解決法は、「攻め」の気持ちが強い人は「守り」の意識を、「守り」の意識が強い人は「攻め」の意識を持つことです。
前者は「守り」を意識してスイングを小さく丁寧に、後者は「攻め」を意識して大きなスイングを心掛けることで、両者とも結果的には通常のスイング程度にとどまるのです。
また、思い切ってミスショットを想像するのも1つの方法です。自己ベストへの未体験ゾーンは、つまり平常ではありえない状況ですから、あとに必ずミスが出るはずなのです。
それを最初から予測しておくことで、実際にミスショットが出ても動揺せずにすむのです。その結果、ミスを最小限に抑えてベストスコアを記録ということもあり得る話ですよ。
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