
「絶好のチャンス」をいつも確実にものにできていますか。おそらく答えは「ノー」なんじゃないでしょうか。
それはチャンスと感じた瞬間に、本当のチャンスではなくなってしまっているからです。
チャンスこそ冷静に
これまでで、何か成功したことを思い出してください。一番気持ちよく出てくるのは、おそらく意識せずに出した良い結果ではないでしょうか。
人は成功を意識すると、平常心ではいられなくなってしまうことが多いのです。「決めてやる」「決めなければ」「慎重に気をつけよう」「もし決まっちゃったらどうしよう」など、必ず何か大きな心の動揺があるはずです。
その心の動きがカラダに伝わり、「力み」という形で出てくるのです。最初はその力みに気づかず、力が入ったまま行動してしまうものです。
たとえ、それで成功したとしても、「何とか決まった」という安堵感がほとんどで、気持ちよさはあまり残らないのではないでしょうか。チャンスでは必ず、冷静になりましょう。
自信過剰が生む「欲」と「守り」
「ベストポジションだ。ピンに寄せよう!」「絶対にミスれない」という思いを必ず実現するのは難しいものです。例えば同じ状況で10本打ったとき、何本寄せられますか。
目の前のチャンスに気をとられて、自信過剰になっていることは、少なくありません。そうなると「よく」と「守り」の心理が働き、力みが生じます。その結果として、ぎこちないスイングをしてミスショットになるのです。
100を切るために
チャンスと思う気持ちは、スコアを意識しているから生まれるものです。フェアウェイのど真ん中というだけでチャンス、とも限らないのです。
コースに出てみると、本当に真っ平らなところなど、あまりないことに気づくはずです。どこでも微妙なアップダウンやライの違いはあるものです。まずは冷静になって、次のショットの状況を判断しましょう。
また気持ちが舞い上がると、普段より力が入って距離が出てしまったりするものです。スイング全体をイメージして、冷静さを取り戻しましょう。
難しい場合は、動きの一部分をクローズアップしてみるのもいいかもしれません。これまで自動的にやっていたものを手動化することで、全体のイメージがつかみやすくなることもあります。
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