
ショットとでは必ず目標があるものです。しかし同時に、目標物以外の情報が必ず目に入ってきます。それらが「背景」で、これがない状況はあり得ません。
この背景こそが、人間の感覚を狂わせ、錯覚を引き起こす最大の要因となるのです。
遠近感にだまされない
人間の視覚は、ものの見え方に大きく左右されます。その見え方を変える要素として、「背景」と「見える角度」があります。
ものの見え方の特徴には、まず遠近感があげられます。通常、遠くのものは小さく見え、近くのものは大きく見えますが、遠くに大きなものがあって近くに小さなものがある場合、距離感は大きく変わってきます。
また、背景のない環境は存在しません。特にゴルフ場のように、何かが散在しているような場所では、こんなトリックに騙されやすくなります。
コース設計家と呼ばれる人たちが、この錯覚を利用していることも事実です。くれぐれも視覚のトリックに引っかからないように気をつけましょう。
コースにある杭の位置、コース図にある距離の表記、池の水面の水平角度など、絶対といえるものだけを信じるようにしましょう。わからなくなったら、キャディさんに聞くのが一番です。
グリーンの見え方も変わる
グリーンの奥の木の高さで、距離感は変わってくる。後ろの木が高ければ近くに見え、低いと遠くに見えます。
これは左右の場合も同じで、グリーンの右側の木が高く、左側が低ければ、そのグリーンは右から左に傾いて見えます。実際の距離や傾斜をしっかりと確認しておくことが大切です。
傾斜の小さいフラットぎみなグリーンは、遠くから見ると平らで狭く見えるが、実際はあまり狭くないことが多いです。ラウンド前にコース図を見たり、キャディさんに確認したりしておくことが重要です。
グリーンが狭いと思って慎重に狙うと、ミスショットにつながりやすいので要注意です。
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