
残り1メートルとなると、カップまで残りわずかとなる微妙な距離ですよね。「1mのところまで寄せた」と意気込んで次のパットに向かうことと思いますが、その場に立った瞬間、何を感じるでしょうか。
「簡単」と安易に考えてしまうでしょうか。それとも慎重になってプレッシャーを感じてしまうでしょうか。
短くても重要なパット
カップまで1~1.5メートルの微妙な距離は、離れてみると簡単に決まりそうに思えるものですよね。
しかし、いざアドレスに入って構えてみると、いろいろなことが頭をよぎってくるのではないでしょうか。「微妙に曲がるのでは?」「ショートしたくない」「オーバーしてしまうと下りのパットが残る」などは、その代表的なものです。
しかし、そんなことばかり考えていると、カラダはどんどん動かなくなってしまいます。つまり、決して簡単なパットではないということです。
プロでさえ、優勝がかかったウイニングパットを決める瞬間などには手が震えるものです。距離は短くても、カップは見た目以上に遠いのです。
実際、この距離のパットが入るかどうかで、スコアも大きく変わってきます。市販の練習用のパターマットのほとんどがこの長さということからも、その重要性はそうぞうできるのではないでしょうか。
心の距離>実際の距離
遠目に見て、「短い」と一度感じてしまうと、「入れなければ」「外すと恥ずかしい」などと感じてしまうものです。そうすると、実際にはその場に立つと、思ったより距離が残っていると感じてしまいます。つまり「心の距離」のほうが「実際の距離」より長くなってしまうのです。
よくサッカー選手などが、「調子の悪いときはゴールが小さく見える」と言うのと同じです。カップが小さく見え、距離が遠く見えるときに、見えているのは「心の距離」です。
おそらくあなたの根底には「ショートパット=誰でも入る」という考えがあるのではないでしょうか。そのような考えが根底にあると、緊張したり、焦ったり、プレッシャーを感じてしまうのです。
以下、3タイプの人におけるミスのパターンを紹介します。
パットを難しくしているのは自分自身
技術的には何も難しくはないはずのショートパット。これを難しくしているのはあなた自身なのです。
「緊張」「焦り」「プレッシャー」は、ともに冷静さを失った状態です。焦ってしまう人は、とにかく時間をかけてから打つようにしてみましょう。
緊張したり、プレッシャーを感じたりする人も、打つ前に時間をとって平常心に戻すことが大切です。とはいえ、それができない人も多いはず。迷ったときは、最初に頭に浮かんだショットが正しいと考えましょう。
守りに入ってから見えてきた簡単なラインは幻想です。頭の中から「タッチ」という言葉が消え去っているはずです。とんでもなくカップをオーバーしてしまう前に、最初のイメージで打った方が無難です。
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